五輪景気は終息、本業に精を出して信用を作る時期に

建設業界での東京オリンピック・パラリンピックに関する景気は
東京から全国に広がり、そろそろ終息してきました。

国外では、アメリカと中国の関係、EU問題など
景気を冷やす不安定な情勢が続いています。
これらは遠い話のようですが、
業界にも大なり小なりの影響を及ぼしています。

特に中国経済の動向や政策は日本企業を翻弄し、
今後の景気は少し下がると予想したほうがよさそうです。
経営者はよっぽど考えて会社の舵取りをしなければいけません。

私は、この時期こそ本業に精を出して頑張るべきだと思っています。

今年は新たな取り組みとして、お客様とともに関東圏へ進出し、
大規模工場の建設プロジェクトを稼働させました。
年々厳しくなっている法令の遵守、安全保証、環境への配慮を進め、
地域の皆さんと施主であるお客様に納得していただけるよう
丁寧な手続きを行っているところです。

また関西圏では、得意分野である介護施設や工場・倉庫のほか
ビジネスホテルの建設にもチャレンジしています。
今後も増加が予想される訪日観光客の需要を考えれば、
広げる余地がある領域だと捉えています。

不動産業界とのつながり、同業他社との連携も
私たちの仕事にとって非常に大切なものです。

景気が下がり気味とはいえ、需要は必ずあります。
お互いに情報を密にやり取りして土地を求める人のニーズを確実に捉え、
ビジネスマッチングが成功すれば設備投資にもつながるでしょう。

他社が独自開発した特許工法を私たちが学んで取り入れれば
お客様にとっては早くてリーズナブルな施工が実現し、
建設会社にとっては工法の実績ができて、双方に喜ばれます。

物事のバランスを見てやり方を考えれば、
直接的な受注以外にもさまざまな価値を創造できるのです。

私たちのような小さな会社は
地道に仕事を重ねていくしか信頼を作る方法はありません。
目先の利益だけを追って不義理をするような行儀の悪いことをせず、
皆さんと一緒に景気の波を越えていこうと思います。